2009年07月09日

洋楽の話


ザ・クイーン・イズ・デッド [Limited Edition, Original recording remastered, SHM-CD] / ザ・スミス (CD - 2008)
イギリス旅行の計画をたてています。
イギリスには僕の弟が留学しているので、彼に会いに行くというわけです。
学生が留学先に指定する国といったらアメリカやらカナダやらが本場なはずだけど、弟の場合は自分の好きなロックバンドがロンドン出身だったからという理由だけで、イギリスに留学した無謀者であります。


さてさて、イギリスはビートルズやピストルズを生んだ伝統あるロックンロールミュージックの国です。
弟の愛好する「ザ・スミス」というバンドも例に漏れず、ロックの暗黒期と言われた1980年代に、ほとんど唯一の成功をおさめた稀有な存在であり、当時のファンの中には歌詞の影響で自殺した人もいるくらい大きな影響力を持っていたといいます。ミュージシャンになることを夢見ながら、自宅に引きこもり読書ばかりしていた文学青年のボーカル。そして、音楽的才能に溢れ、技術・知識ともに同時代の誰よりも優れていたギタリスト。モリッシーとジョニー・マー、2人の才能が運命的な出会いを果たし、1982年に結成されたロックグループが「ザ・スミス」です。

それにしても、今の日本でスミスを信奉している二十歳そこそこの若僧なんてなかなかいないと思うな。これは僕の個人的な印象だけど、昨今「スミスが好きです」などと宣言するのは、たとえば読書をこよなく愛する文学青年が「私は太宰治が好きです」というのと同じくらい恥ずかしいことのような気がします。
…なんて言ったらいいのだろう。スミスってバンドは、出来れば「みんなには聴いていることを隠しておきたい」恥ずかしい過去みたいな…、そんな存在なんだな。


And if double-decker bus
Crashes into us
To die by your side
Is such a heavenly way to die
And if a ten-ton truck
Kills the both of us
To die by your side
Well, the pleasure-the privilege is mine

<the Smiths : There Is A Light That Never Gose Out>


スミスの魅力はわかりやすい。メロディアスで惹きこまれるギターサウンド、それに反してネガティブに人間の暗部を描く歌詞、 …そして、身悶えするようなモリッシーの歌声(と、へんてこなダンス)
今さら隠す必要もないから告白するけれど、僕もスミスの楽曲で好きなものはいくつもあります。「There Is A Light That Never Gose Out」や「Bigmouth Strike Again」…。
有名な「How Soon Is Now ?」や「Some Girls Are Bigger Than Others」の反復するギターも大好きです。なかでもノエル・ギャラガーやら多くのミュージシャンにカバーされ、愛されてやまない「There Is A Light That Never Gose Out」は、いつまでも聴いていたくなる、僕の最も好きな洋楽ナンバーのひとつです。(弟からすると僕のように3rdを聴いているヤツは似非スミス聴きであり「Hand In Glove」や「Heaven Knows I'm Miserable Now」といった初期スミスこそ真のスミスであるらしいよ。)
 
posted by もときち at 10:49 | ENTERTAINMENT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 

2009年07月12日

クラシック音楽の話


ショパン:12の練習曲 作品10/作品25 / ポリーニ(マウリツィオ) (演奏); ショパン (作曲) (CD - 2008)
村上春樹の長編「1Q84」が5月29日の全国発売以来100万部を突破したらしい。 村上春樹は自身が最も意識していた三島由紀夫(45歳没)の最後の長編「豊饒の海」を想定して「ねじまき鳥クロニクル」を書いたが、今回の「1Q84」は村上春樹が長編作家として生涯目標に据えていたドストエフスキー(60歳没)の傑作「カラマーゾフの兄弟」を想定して書かれている。つまり本作は今までの村上作品のなかでも最長になるということで、もちろん全2巻で完結するような話ではない。


しかし「1Q84」はそのような作者の思い入れに反して傑作とは言い難い内容である。僕なんかは一読者として「ねじまき鳥クロニクル」以降の村上作品は、どうも同じところをグルグル回っているような印象を受けてしまうんだな (まあ相変わらずスラスラ読めて面白いんだけど)

ところで、村上春樹の「1Q84」効果で作中で紹介されたヤナーチェクのシンフォニエッタまで売れに売れているという (オーウェルの1984が売れているという話はあまり聞かない)
ヤナーチェクはクラシック音楽愛好家の間ではわりと有名な作曲家で、シンフォニエッタの他にも「イェヌーファ」や「利口な女狐の物語」といった代表作が数多くある。ちなみに個人的に一番好きなヤナーチェク作品は「クロイツェル・ソナタ:ハーゲン弦楽四重奏団」である。クロイツェル・ソナタは、不倫した妻を嫉妬のために殺す男というドロドロした内容の文学作品(トルストイ)だが、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲ではトルストイの小説に渦巻く嫉妬の感情がじつにうまく表現されている。

今どきクラシック音楽を聴いている人なんて前世紀の遺物みたいに思われてしまうかもしれないけれど、何かのきっかけで今まで人々があまり興味をもたなかった文化が急に注目されることは結構ある。
クラシック音楽に関して言うと、最近ではピアニストの辻井伸行さんが脚光を浴びた。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに日本人として初優勝し、マスコミにも一斉に取り上げられて、デビュー作がシンフォニエッタよろしくすごい勢いで売れているそうだ。ただ「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」というのが、そこまで権威あるコンクールなのかは疑問だし、マウリツィオ・ポリーニやクリスティアン・ツィメルマンといった世界的ピアニストを生んだ「ショパン国際ピアノコンクール」に比べると、やっぱりどうしても見劣りしてしまう。辻井伸行の演奏に関しても「彼の将来に期待します」というのが、現段階においては最も妥当な評価ではないだろうか。ちなみにクリスティアン・ツィメルマンは小澤征爾指揮のもと「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」で素晴らしい作品を残しているので、辻井伸行の「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」と聴き比べてみるのも面白いだろう。

クラシック音楽も、結局は個人の好みである。作曲家の好みもあれば、演奏者の好みもある。僕なんかはラフマニノフといったらクリスティアン・ツィメルマンのピアノ協奏曲第2番ばかり聴いていたせいもあり、はっきり言ってそれ以外の演奏はあまり知らない。マウリツィオ・ポリーニも僕が好きなピアニストで、ショパンのエチュードといったらアシュケナージを差し置いてポリーニの完璧な演奏だけが頭にこびりついている。

 
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2009年09月26日

えいご漬け

 
えいご漬けニンテンドーDSの『えいご漬け』を購入してみた。アマゾンでも星4以上の評価を得ている英語学習ソフトである。

ニンテンドーDSの機能でもあるタッチペンを利用して、流れてくる英語の音声を我々が画面にライティングしていく、いわゆるディクテーションのスタイルをとっている。ディクテーションってのは読み上げられた外国語の文章や単語を書き取ることで、英語学習には最適とされているのだ。


『えいご漬け』の感想。
うーむ、これは英語教材としてはある意味で理想形なんじゃないだろうか。こういった学習関連の携帯ゲームが小学校、中学校の授業に導入されているのもわかる気がする。1つだけ文句を言わせていただくと、収録されている英語のレベルが低いのが残念だ。前述した通り『えいご漬け』は中学校レベルの英文がメインになっていて、TOEICテストだとか、ビジネス英語を学ぼうとしている人にはあまり向いていないような気がする。あくまで“頭の体操”感覚なのが英語教材としてのウィークポイントになっている。
とはいえ、ここまでコンパクトで、携帯できて、尚且つライティングとリスニングの両方を兼ねている利便性は、英語教材としてもトップクラス。さすが世界のニンテンドー。
 

*    *    *    *

 
「もっと英語の勉強がしたい、外国人の友達が欲しい、海外に移住したい」 という日本人にとって、自分の乗っている飛行機が成田空港についた瞬間の絶望感…。
先日のイギリス旅行から日本に帰ってきたら(当たり前だけど)まわりは日本人だらけだった。英語の環境に囲まれたい僕にとっては最悪の環境である。実際、同じ気持ちになる人は多いだろう。
残念ながら、僕が日本国内で英語コミュニケーションに触れあう機会は、海外の友人とメッセンジャーで会話する程度のものである。とまれ、こういったネット上のコミュニケーションも英語学習には多少役立ったりする。イギリス人の知り合いとは、もう随分と長いことチャットをしている仲だけど、ネイティブからは教科書には載っていないような様々な英文表現を学んだりもした。
 
I'm not good at English so it may happen that some of my expressions in mail will be rude or hard to understand. But please note that I mean no harm at all.
 
Your English is pretty good, if there is any mistake I will let you know. Please do the same if I make any mistake with my Japanese :)

 
文章の最後についている「:)」は、実は日本で言う顔文字「(^_^)」なんだな(首を傾けて画面を横から見てみよう)
英文に略語表現が多いのもネイティブ達の特徴である。「Btw」は「By the way」、「lol」は「Laughing Out Loud」、「You」は「U」などなど。チャットはリアルタイム待ったなしで進行するから、僕なんかはついていくだけで精一杯だ :(
 
 
posted by もときち at 09:23 | ENTERTAINMENT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 

2009年12月22日

なぜFF13は失敗作なのか


ファイナルファンタジーXIII / スクウェア・エニックス
タイトルを「なぜ僕にとってFF13は失敗作なのか」に変更したほうがいいか?
ユーザーの中には本作を十分に楽しめたという人もいるわけで、今作は(万人にとって)必ずしも失敗作ではないということです。
で、最近ようやくクリアしたファイナルファンタジーXIII。既にインターネット上のレビューで多くが語られているので、何を今更という感はありますが、僕自身が本作について感じたことを個人的な評価として記載したいと思います。



グラフィック】 ★★★★★

FF13のゲーム性に苛立ちを覚えつつも、映像の素晴らしさだけは評価するというユーザーが多いようです。 FFシリーズは新作を発表するごとに、前作を遥かに上回る美麗なグラフィックで、我々ユーザーを虜にしてきましたが、そのお家芸は本作でもしっかりと発揮されています。ビルジ湖やサンレス水郷のように、見ているだけ時間が過ぎ去るのを忘れてしまいそう(言い過ぎ)になる美しいフィールドの数々。グラフィックに関しては (文句なしとは言いませんが) 星5つです。

 
バトルシステム】 ★★★★☆

ボタンを連打しているだけでクリアできてしまう退屈なバトルシステムと評されたりましますが、僕個人は「これはこれでアリ」だと思います。(次回作にも採用してほしいとは思わないけど)
おそらく戦闘におけるリアリズムを追求した結果、今回のようなバトルシステムに移行する必要があったのではないでしょうか。確かに、本物の人間のように作られたリアルなCGキャラクターが、従来のFFバトルのように、ゲージが溜まるまで武器を持ってその場で突っ立っていたら、なんだかバカッぽいし。戦闘に緊張感を生むために、よりアクティブな動作を取り入れ、アクションゲームさながらの戦闘シーンを実現したわけですが、それにより失われてしまった部分もあります。
プレイヤーはメインキャラクターしか操作できず、残りの2名はオプティマによる作戦で勝手に行動していくうえ、細かい指示を与えることが出来ないのです。「ヘイスト」を優先して使ってほしいのに、「ガッツ」やら「バファイ」やらを好き勝手に使って…(笑)
FF12の戦闘シーンにおいては、同じくメインキャラクターしか操作できなかったわけですが、それでも「ここぞ!」と言う時には、残りのパーティキャラに細かいコマンド指示が出せたわけです。 FF13のバトルシステムはそこがちょっと残念かなー。
あと、個人的に「メテオ」や「アルテマ」といったFFお馴染みの魔法で、敵を一網打尽にしたりすることが出来ないって点も残念。召喚獣がその役割を果たしてくれると思いきや、彼らの存在って単なるパフォーマンス以外の何ものでもない。敵に致命的なダメージを与えることも出来ない、映画トランスフォーマーに影響されただけの乗り物に過ぎません。

まあ、粗を探せばまだまだたくさんあるのですが、僕自身は今回のバトルシステムを結構楽しめたわけです。今までは「吟遊詩人」やら「踊り子」やらと、ゲームを進めていくうえで全く必要性の感じられないジョブが多数存在したわけですが、本作の「ロール」という旧来のジョブシステムの代わりになる要素は、何ひとつ不要なものがなく、戦況に応じて必ず1度は出番がやってきます。
「マイティガード→勇戦の凱歌→フェニックス→勇戦の凱歌」で、我慢して我慢して、やっと敵をブレイクさせて、「ラッシュアサルトで一気に畳みこむぞ!」なんていうやり取りもなかなか面白い。


成長システム】 ★☆☆☆☆
 
さて、このあたりから評価が厳しくなってきます。今回の成長システムに関しては、まったくもってナッシング。手抜きとしか言いようがない残念な内容です。クリスタリウムは、文字通りFF10のスフィア盤の劣化版。キャラクターの能力値にしても「HP」と「物理攻撃力」と「魔法攻撃力」の3種のみ…。
たとえば、ブラスターのロールなら「魔法攻撃力」の数値が、ディフェンダーのロールなら「HP」や「防御力」といった数値が成長していくなど、各ロール特性にあった能力値の設定だって可能だったはずなのに、どのロールを成長させても「HP」と「物理攻撃力」と「魔法攻撃力」が平均的に上昇していく。
FF10のスフィア盤なら、テレポスフィアやらを使って、ある程度はプレイヤーの好みでキャラクターの成長をコントロールさせることが出来たのに、本作に至っては、キャラクターを育成させる楽しみが悉く削りとられていて、残念なことこのうえなし。
アビリティの少なさも、僕のような懐古プレイヤーには大問題。「かばう」や「二刀流」など、修得すること自体に楽しみがあった旧FFシリーズのアビリティは死滅して、「ゾーンクラッシュ」だの「チェーンスターター」だの、修得したところで有難みがわからないアビリティがちょこちょこ散らばっている程度。まったくもってナッシング。

 
ストーリー】 −−−−−

FF13のストーリーだとかシナリオについては、個人的にはとくに文句はありません。 FFのストーリーはあくまで子供向けのものなんだと割り切っています。プロによる秀逸な脚本を味わいたければ、海外ドラマの「LOST」あたりを見れば良いのだし、精神性の深い人間ドラマに浸りたいのであれば、ドストエフスキーの小説あたりを読んでいればいいし。 FFのシナリオライターにそこまでのレベルを求めるのは酷というもの。 …とまあ、そんなこといってしまったらゲームの評価にならないので、ひとりの「オタク」としてFFのシナリオを批評してみましょうかー。

問題点その1、セリフが幼稚っぽい。
FFはシリーズを重ねるごとにシステムやグラフィックなど、あらゆる点において向上してきましたが、シナリオに関しては、なんの進歩もしていませんねー。 FF5やFF6のように、ドット絵で描かれたキャラクターが口にするようなセリフを、最新作FF13のように、本物の人間みたくリアルにデザインされた3Dキャラクターが口にしているのだから驚きです。制作者はどうもアニメからの影響を極めて強く受けているようです。ドット絵のキャラクターだから聞いていても恥ずかしくないようなセリフを、本作は音声付で垂れ流すのだから、たまったもんじゃない。

問題点その2、シナリオ構成が失敗している。
本作は群像劇のように、物語の進行にしたがって、各キャラクターの過去や様々な事件が浮き彫りになっていく(フラッシュバック)方式をとっています。「LOST」は、この方式により大成功をおさめた傑作ドラマですが、FF13は何の成果もあげれていない。フラッシュバックにより登場人物の過去が明らかになっても何の驚きもありません。ただ「凝った構成にしてみました」というだけの代物。ごちゃごちゃしすぎですな。

問題点その3、無駄に鏤められたキーワード。
ファルシ、ルシ、…パージ。 物語序盤から唐突に繰り出される意味不明なキーワードの数々。説明不足でプレイヤーが「置いてきぼり」になるのは、さして問題ではありません。使徒、アダム、…死海文書。かの有名なアニメ作品の時だって我々は置いてきぼりだったわけで。物語に数多く鏤められた謎のキーワードが、奥深い物語と密接に連携しているという点で「エヴァンゲリオン」を想起します。視聴者はその背景にある「謎」を解き明かしたくて、聖書だの哲学だの様々な憶測が飛び交い、それが一大ブームへ繋がったエヴァンゲリオン。残念ながらFF13の「謎」に関しては、解き明かしたいという欲求にまったくかられない。

問題点その4、サブキャラクターがたっていない。
欠点を探せばまだたくさんありますが、シナリオ批判はもう飽きてきたので、これで最後。シド・レインズやメガネの女性、脇役のキャラクターが勿体なさすぎる。以上。

という具合に、さんざん批判させていただきましたが、何度も言うように僕はこれからもFFのストーリーはこういう感じで良いと思います。 FFシリーズに関しては、アニメっぽいキャラクターとセリフ回しが好きなユーザーの方が大多数だと思うし…。
僕はどちらかというと「FFタクティクス」や「フロントミッション」のような、細部まで作り込まれたマニアックな世界観とシナリオ設定が好きなんだけど。


お楽しみ要素】 ★★☆☆☆

クリア後のお楽しみ要素は、FFシリーズを語るうえで欠かせないものになっていたはず。まだ見ぬ隠しアイテムや最強武器の探索、ラストダンジョンよりも難易度の高いマップ、チョコボ育成、カードゲーム、etc…。
本作において「お楽しみ要素」の役割を果たすのは「ミッション」ですが、これも文字通りFF12の「モブ狩り」の劣化版です。標的となるモンスターも使いまわしばかり。今回のこのお楽しみ要素(本編に関係ない部分)は、本当にがっかり。

 
FF13は“一本道”とよく言われます。ダンジョンが一本道で探索する楽しみがない、窮屈なゲームになってしまっている。けれど、よおく思い返してみれば、FF10のマップだって基本的には一本道でした。にもかかわらず、FF10ではFF13ほど窮屈な思いを味わうことはなかったはずです…。
実は、ダンジョンの一本道というのはそれほど問題ではないのかもしれません。大切なのはプレイヤーの「自由度」ではないでしょうか。 FF10においては、ダンジョンが一本道であったにも関わらず、過去に訪れたダンジョンに、好きな時に戻ることが出来て、取り忘れたアイテムの探索などを自由に行えました。
しかし、FF13のプレイヤーは、まるでベルトコンベアーにのせられた缶詰のように、強制的にただただストーリーに流されていくだけ。僕は、そこにこのゲームの窮屈さを感じてしまいます。
 
11章まで行けば、かなり自由に歩けるようになる。序盤は苦痛だけど、オプティマシステムを扱えるようになるまで、2、3時間我慢すれば楽しくなる。こういった訴えも最近よく耳にします。
へ、ちょっと待ってください。なぜゲームをするのに「我慢」しなくてはいけないのですか。そもそもゲームってユーザーに苦痛を与えるものだったのでしょうか。

 
posted by もときち at 09:34 | ENTERTAINMENT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 

2010年11月01日

24 -TWENTY FOUR-


24 -TWENTY FOUR- ファイナル・シーズン DVDコレクターズBOX / キーファー・サザーランド (出演) 
海外ドラマ「24」のファイナルシーズンがいよいよレンタル開始されましたね。 僕自身もこのドラマはファーストシーズンから全て観ているファンのひとりです。
「24」の魅力は、次から次へと引き起こされる大問題をCTU(テロ対策ユニット)がどのように解決していくか、視聴者がまったく予想できない、手に汗握る怒涛のストーリー展開にありますが、それ以上に、僕はこのドラマの主人公「ジャック・バウアー」の存在が、このドラマの大きな魅力であると思うのです。


ジャック・バウアーほどむちゃくちゃな捜査官は、世界中のどのような刑事ドラマにも存在しません。テロリストを追うからといって、民間人からクルマを強奪し、さらには民間人を人質にして、コンビニ強盗をしたり、中国総領事館に不法侵入したあげく銃撃戦はじめちゃったり…。やってることは間違いなく犯罪なんだけれど、それでも「テロを未然に防ぐために必要だった」とCTU幹部に逆切れする始末。
こんなぶっとんだ捜査官は、即刻お国のために逮捕されて然るべきですが、なにかと理由をつけて現場復帰します。日本語吹替版の声優「小山力也」の声も実に魅力的。今回のファイナルシーズンで、ジャックとお別れかと思うと、やっぱり寂しいですねえ…。(※以下・ネタバレ注意)


24 seasonT】 ★★★★★

まだ「24」を観たことがなくて、食わず嫌い(?)をしている方がいたら、まずはこのファーストシーズンから観ることをお勧めします。第1話(午前0:00)から第5話(午前4:00)くらいまでは、普通のクライム・サスペンス的な要素で展開していきますが、第6話(午前5:00)あたりから、俄然面白くなってきます。ここからジャックが同僚のニーナをやむを得ず射殺する午前7:00までが序盤の山場ですね。「24」の善し悪しを判断するなら、まずはレンタルビデオ屋で第三巻まで借りてみてください。
このシーズンで、僕がどうしても忘れられないのは、最終話で監視カメラに映った本物のスパイ(あの人)の恐い顔です。今までの行動に色々矛盾点はあるし、ネタバレになってしまうので詳細は避けますが、それでも24時間という長丁場のドラマを、まあ巧くまとめたなあ…と、感心せざるをえません。


24 seasonU】 ★★★☆☆

シリーズものの映画には、たいてい第一作目が傑作で、それに続く第二作目は失敗作が多いというジンクスがあります。キアヌ・リーブス主演の「スピード」なんかがそうですね。ジェイムズ・キャメロン監督の「エイリアン2」や「ターミネーター2」は、第一作目よりも第二作目のほうが傑作となった稀有な例ですが。たまにそういうこともあります。
で、「24」のシーズンUなんですが、やっぱり処女作と比べると驚きに欠けてしまいますね。ただ、今回のテロは核爆弾なので、失敗したらアウト!という緊張感はあります。シーズンTで嫌われ役だったある人物が、自らの命を犠牲にしてテロを止めるシーンには感動します。あと、ジャックの娘のキムが、余計な問題を引き起こすトラブルメーカーだと印象付けられたのも、このシーズンUでしたね。


24 seasonV】 ★★★★★

次のシーズンWと並んで、僕が個人的に最も好きなシーズンです。今回はバイオテロ、すなわち細菌兵器を使った犯罪で、これはもう感染したら最後。しかもその感染がアメリカの街中で徐々に広がっていくという、収拾のつけようのなさが最高の緊張感を演出しています。とくに午前4:00から起こるホテル内での鼻血パニックはリアルに恐い。
それから、ジャックは犯人の要求で、仕方なくある同僚を殺さなくてはいけないという過酷な立場に追い込まれてしまいます。まあ、舞台裏ではただ単に「降板だから」という理由なのでしょうけれど、やっぱりこんなことをする(出来る)捜査官はジャック・バウアー以外には存在しませんね。


24 seasonW】 ★★★★★

これもシーズンVと並び、僕の最も好きなシーズンです。大統領暗殺、核爆弾、細菌兵器ときて、そろそろネタが尽きたかな…と思いきや、「24」史上かつてない連続テロにCTUは立ち向かうことになります。ヘラー長官誘拐、原子炉メルトダウン、エアフォースワン爆撃、核のフットボール…。最初から最後まで綿密に(?)計画されていた連鎖するテロ攻撃。
しかも、今回は中国総領事館に不法侵入して銃撃戦をはじめたうえ、総領事(だっけ?)が射殺されてしまうという別問題まで同時に勃発。ジャックは、この国際問題と連鎖テロを同時に片付けなくてはなりません。トニーの颯爽とした登場、パーマー元大統領の復帰、さらにはシーズンTの暗殺者マンディまで登場するといった豪華なキャストにも注目。


24 seasonX】 ★★★★☆

最初の10分ですべてが変わる―!世間的にはこのシーズンXが「24」の最高傑作だと言われています。まあ、確かに悪くはありません。でも、パーマー大統領やトニー、ミシェルといった過去に活躍してきたキャストの雑な扱い方が個人的に気に入りませんね。
本シーズンを最高傑作と言わしめているのは、おそらく首謀者(終盤で明らかになる黒幕)がとんでもない人物だったからでしょう。いかにもアメリカらしいというか…。ちなみに今回のテロは神経ガスです。吸い込んでしまうと全身麻痺。感染がないぶん、シーズンVの細菌兵器より殺傷力に劣ります。ただ、CTUの愛すべきエドガー・スタイルズさんの退場には、ちょっと胸を打たれましたね…。


24 seasonY】 ★★☆☆☆

ジャックの家族が絡んでくるシーズンYですが、過去5作と比べると明らかにマンネリ化の失敗作。
もう、どこにスパイが潜んでいてもビックリしないし、テロ攻撃も相変わらずの核爆弾。こう言っては失礼ですが、本当に見るべきところがないのです、ジャックの暴走ぶり以外に。途中から敵がロシアから中国にチェンジしたり、繋ぎあわせ感を拭いきれません。


24 seasonZ】 ★★☆☆☆

シーズンXで死亡したと思われていたトニーが、今度はテロリストとしてアメリカ政府に復讐する…、という展開からスタート。女性初の大統領テイラーさんは、現実に次期大統領と噂されているヒラリーさんの風貌に似ているような気がしないでもない。今回はCTUも閉鎖され舞台はワシントン。あッと驚くような場所がテロの標的にされてしまいます。しかし、ここでも(ほぼ無理矢理)ブキャナンさんが降板されたりと、過去の登場人物をこうも簡単に消されてしまうとねえ…、視聴者の思い入れが…。
ところで、黒幕が実はアメリカ有数企業を牛耳る闇の権力者たちだった…という荒唐無稽な展開は、べンジャミン・フルフォードさんの著書を想起してしまいます。世界史は本当に闇のフィクサー(なんたら財団やら)が支配しているんですかね。


以上、個人的に各シーズンを振り返ってみました。やっぱりシーズン1のあのドキドキ感とかは、もう再現できないのでしょうね。僕自身は、現在ファイナルシーズンを(途中までですが)観ている最中です。現在のところ、ジャック・バウアーは常軌を逸した犯罪的行動をとっていませんが、これからの展開に期待したいと思います。

 
posted by もときち at 11:52 | ENTERTAINMENT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 

2011年09月04日

今更だがバイオハザード5は…



…傑作だ!
いや、最近PS3でオンラインを始めたのだけれど、BIOHAZARD5のVERSUSモードが滅法面白いのだ。オンラインってPS3をインターネット接続したりで、手間がかかりそうだったから食わず嫌いをしていたのだけれど、これがやってみるとハマる。
BIOHAZARD5が、これほど奥の深いゲームだったとは…。普通にひとりでストーリーモードを進めていても、そこそこ面白かったし、少なくとも某FF13よりはよくできた作品だと評価していた。

 
しかし、それはBIOHAZARD5のほんの一面でしかなかったのだ。本商品が発売されてからおよそ1年後に『オルタナティブエディション』という本編に追加ストーリーを加えた新しいBIOHAZARD5が発売された。
そこにVERSUSというオンライン上での対人戦モードがついている。これは文字通りプレイヤー同士の銃撃戦である。標的はゾンビではなく、意思を持って予測不能な動きをする人間なのだ。そんなわけで、阿呆なゾンビと違って、こちらがハンドガンを撃ってもなかなか当たらない。
僕もVERSUSモードを始めた頃は、対戦相手にボコボコにされていた。本当に上手な人がたくさんいて、まるでこちらの動きを読んでいるかのように、ドンピシャリでロケットランチャーをぶち込んでくるのである。
チーム戦もあり、2対2で戦うのだけど僕は下手くそだからいつもパートナーの足を引っ張っていた。

オンラインだから対戦相手にメッセージを送ることもできる。僕は『あなた弱いですね。よくそんなレベルで挑んできましたねwww』 的なメッセージを何回かもらった。ネット上での煽り合いなら負ける気はしなかったが、実際に対戦では負けているのでぐうの音も出ない。負け犬の遠吠えになってしまう。
さらにひどいのはこのVERSUSモードはPSのボイスチャット機能に対応していることだ。別売りのヘッドセットをPSに繋げれば、オンライン上で会話をしながらゲームができる。だからVERSUSモードで対戦相手をボコボコにしている時、ゲラゲラ笑いながら乱射してくる気狂いもいる。その笑い声の腹立たしいことといったら!他にもひどくマナーの悪い関西人3人組に出くわして(4人同時プレーができるのだ)、もちろんその3人組は手を組んでいて、3対1という構図になり(勝てるわけがない)、ひどい罵倒を受け凌辱された。
 
 
…とまあ、そんなカオスな世界なのである。
 
そんなわけで1ヶ月くらいBIOHAZARD5にハマッて、ずっとVERSUSモードを練習していたので、少しずつだが僕も上手になってきた。10回やれば1回くらいは勝てるレベルである。外国人相手なら勝率は5割といったところか(外国人はあまり上手じゃない)
しかし、それにしてもこんなに奥の深いゲームだったとは。BIOHAZARD5恐るべし。BIOHAZARDシリーズは1から4以外にも、ガンシューティングものや外伝ものなど何本かリリースされているが、奥行きを考えるとこのBIOHAZARD5こそが最高傑作なのかもしれない。

 
posted by もときち at 21:40 | ENTERTAINMENT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 
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