2011年01月08日

貯金ゼロ、あるいは20代からの人生入門

 
金持ちがさらに金持になり、貧乏人がさらに貧乏になり、いわゆる「中流」の人たちがいつも借金に追われている理由の一つは、お金に関する教育が学校ではなく家庭で行われるからだ。たいていの人は親からお金について学ぶ。となれば話は簡単だ。貧乏な親は子供にこう言うしかない…「学校に行って一生懸命勉強しなさい」。子供はいい成績で学校を卒業するかもしれないが、頭に入っているお金に関する知識は貧乏な親から教えてもらったものだけだ。このお金に関する知識は子供がまがごく幼い時期に教え込まれるので、さらに始末が悪い。
学校ではお金について教えない。学校で教えるのは学問的知識、専門的な技術だけで「お金に関する実際的な技術」は教えない。学校で優秀な成績をとったはずの銀行員や医者たちが、一生お金のことで苦労しなければならない理由の一部はここにある。
国家も同じだ。国家が財政難に苦しんでいる理由の一部は、高い教育を受けたはずの政治家や政府の役人が、お金に関する訓練をまったく、あるいはほとんど受けないまま財政上の決定を行っていることにある。<金持ち父さん貧乏父さん:ロバート・キヨサキ>


前回の 『新社会人におすすめのビジネス書』 を投稿するついでに、久々に 『金持父さん貧乏父さん』 を再読したのだけれど、これがなかなか面白くて、数ページほど拾い読みするつもりが、結局最後まで通読してしまった。


恐怖が彼らを罠のなかに閉じ込めているんだ。「いつか恐怖がなくなることを願いながら仕事をしてお金を稼ぐ、それでも恐怖がなくならないからまた仕事をしてお金を稼ぐ…」っていう罠にね。
でもいくら働いても次の日に朝起きると、いつもそこに昨日と同じ恐怖が待っている。何百万人という人が、昔から変わることのないこの恐怖のために、心配で悶々とした眠れない夜をすごす。だから、朝になるとベッドから飛び出して仕事に行く。自分達の魂を蝕むこの恐怖を給料が消してくれるのではないかと願いながらね。
こういう人の人生はお金によって動かされている。でも、本人達はそのことについて本当のことを語ろうとしない。実際は彼らの感情も魂もお金に支配されているんだけれどね。<同>


上記のように、本書は半分くらいが人生哲学(自己啓発的なもの)について書かれていて、もう半分は資産と負債の違い、節税に関する知識など、ファイナンシャル・リテラシーについてのものだ。金持父さんの言うように、あなたが一端のサラリーマンであるなら、お金に関する最低限の知識(簿記3級くらいなら誰でも受かる)は絶対に持っておいたほうがいい。
そんなわけで、タイトルにもある通り、今回は「貯金ゼロ」サラリーマンの恐ろしい未来とその対策について考えていこうと思う。

何を隠そう、僕も「銀行預金」というのは限りなくゼロに近い。
というか、銀行預金が嫌いだからそういう状態にしているのであり、惨めな綱渡り生活を送っているわけじゃないんだけれど、実際のところ、20代の若者はほとんどが貯金ゼロであり、1ヵ月間働いてもらった給与で次の1ヶ月をなんとかやりくりするらしい。そんなだから、給料が振り込まれる25日前後には給与振込口座の残高は1000円を切っている状態。まるで東京で一人暮らしをしていた学生時代の僕みたいだ。
しかし、よく考えてみてほしい。これから30歳、40歳となるあなたは、そんなギリギリの生活を今後も続けていけるのだろうか。ここで怠惰な人間は「もちろん、今の状態をこのまま続けていくのは良くないことくらい自分自身でも分かっている、けれどまだまだ時間はたっぷりあるんだし、焦ることはない。」と、そう考える。
…焦ることはない。このような思考回路の若者には、おそらくセーフティネットがあるのだと思う。
「親」という名のセーフティネットが。
実際のところ、綱渡りの生活をしていた20代サラリーマンが明日失業しても、次の職に就くまでは「親」が面倒をみてくれるだろう。しかし、その安心感がこそが「貯金ゼロ」の根本的原因でもある。

20代の若者にこれから訪れる「人生の転機」は大型出費の連続である。引っ越しをするにしても敷金や礼金、引っ越し代などがかかるし、貯金ゼロがないと身動きがとれない。さらに結婚、出産、子供の教育費、あるいは家族の医療費…。どれをとってもお金がかかるけれど、これが年金生活に突入するとさらにヤバいことになる。 65歳くらいになったら、仕事を辞めて年金生活に入っていくことになるのだが、国からもらえる年金のみで老後を暮らせるわけがなく、実際には、多くの高齢者が年金をベースにして、手元の貯金を取り崩しながら生活しているのである。というか、僕達の世代が年金をもらえる年齢にになる頃には、国の年金水準が今よりも引き下がることはすでに確定的だし、最近では、本当に年金がもらえるのかという疑問まで囁かれるようになった。
まあ、貯金ゼロ対策として一番良い方法は、やはり貯金の自動化だろう。給料が入ったら、すぐさま自動的に別口座へ送金するような積立型の貯金システムを作ってしまえばいいのだ。
…と、僕みたいな人間がこんなことを言っても説得力に欠けるけれど。

一方で、20代は貯金なんかをするよりも『自己投資』をする方が大切だという意見もある。実は僕もそういう類の人間で、今までで一番、何にお金を使ったかというのを思い返すと、恐らく書籍類だと思う。
現在でこそ、月に購入する書籍は10冊から20冊程度になったけれど、学生時代は最低でも1日1冊買わなければ気がすまなかった(笑)
自己投資(自分自身にお金を投資すること)については勘違いしている人が多く、自己投資というのは仲間と酒を飲むことではないし、化粧品や永久脱毛など『自分磨き』といった外見的なものへの投資でもない。 30代、40代になったとき、過去に自分に使ったお金でどれだけ多くのリターンが得られるかということ。
「投資=リターン」が利益を得るための最大原則である。ようするに、20代で自分に蓄積したものが、それ以降の人生を左右するのであり、それはその人の自信へも繋がっていく。

 
posted by もときち at 11:10 | ECONOMY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 
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