2010年11月08日

タイ王国の冒険

帰国しましたので恒例の旅行記を書いていきます。今回の旅の目的地はタイ。真冬でも最高気温30℃以上という、とんでもなく暑い国である。
滞在中はバンコク市内の観光、タイの代名詞的な存在でもある水上マーケット、世界遺産アユタヤや映画「戦場に架ける橋」で有名になったカンチャナブリーのクウェー川鉄橋など、短い期間だったけれどたくさんの場所をまわることが出来た。

バンコク市内をめぐる冒険

タイ(01)初日はバンコク市内の観光から始めた。僕が宿泊したホテルはサヤーム・スクエアという市内中心部にあって、比較的アクセスの良い場所である。朝7:00に起きてさっそくタクシー移動。ちなみにバンコクのタクシーはメータータクシーとそうでない(正規でない)タクシーがあるのだけど、いずれにせよ物価が安い国なので気にはならない。日本なら2000円とられる距離でも、タイなら300円程度で行けてしまうのだ。

バンコクで最初に訪れたのは三島由紀夫の小説「暁の寺」でも知られる『ワット・アルン』である。
タクシーで対岸のターティエン船着場まで移動し、3バーツ払ってワット・アルンへ。この寺はヒンドゥー教の聖地「カイサーラ山」をイメージして造られ、塔の上部にはエラワンやインドラの石像が飾られている。


ここではヒンドゥー教徒(?)だか、神の使い(?)だか、なんだか知らないけれど妙なコスプレをして写真を撮影してみた。上の写真画像にマウスの矢印をのせてみてください。…なんか、どうみても不審者ですな。
バンコク市内にはワット・アルンを始めとして「ワット」と名のつく建造物がたくさんあるのだけど、これは「寺」という意味。ならば「アルン」は、おそらく「日の出」とか、そういう意味だろう。そういえばお隣のカンボジアには「アンコール・ワット」というのもありましたね…。

ワット・アルンから対岸までボートで戻り、徒歩1分くらいの場所には『ワット・ポー』がある。これはタイ式マッサージと大涅槃仏で有名なお寺だ。
さらに、ワット・ポーから徒歩10分くらいの場所には、バンコク市内で最も賑わう観光名所の一つである『王宮&ワット・プラケオ』がある。
正直、ワット・プラケオ境内はごちゃごちゃしている。日本の寺院のように整然と順路が決められているわけでもなく、どの建物が本堂なのかよくわからないのだ。人が多いという理由もあるけれど。
タイ(02)


そんなわけで、ワット・プラケオはバンコクで一番規模の大きい観光名所で、入場料金も350バーツと、タイにしてはわりと高く設定されていた。ちなみに上の写真は「王宮」である。その名の通り、タイ王国の王様が住んでいた宮殿で、現在では祭典の場として利用されている。


タイ(03)さてさて、ワット・プラケオを観終わったらトゥクトゥクに乗って『カオサン通り』まで移動。トゥクトゥクというのはタイを象徴するイメージにもなっている乗り物で、排気ガスをもうもうと吐き出しながら疾走する三輪車タイプのタクシーである。
これはタクシーメーターのような料金設定はなく、運転手と値段交渉をするシステムだ。まあ、何遍もいうようにタイは破格的に物価が安いので、ふっかけられようが、ぼったくられようが、そんなに憤ることはないのだ。


カオサン通りとは、かつてバックパッカーの聖地として栄えた無国籍地帯。セブン・イレブンもあればマクドナルドもある、今でも格安の宿が軒を連ねているチープな観光場所である。
僕はここで昼食をとることにした。サンドウィッチが20バーツ、日本円にしてたかだか60円程度である。タイなら5万円もあれば1ヶ月くらい楽々と暮らしていけるんじゃないだろうか。

カオサン通りで昼食を済ませたら再びトゥクトゥクを利用して『ジム・トンプソン・ハウス』まで移動。ここはタイのシルク王として有名なジム・トンプソンが住んだ家として知られる。
本名はジェームズ・ハリソン・ウィルソン・トンプソンという。敷地内にある6棟の住居はアユタヤなどから移築されたもので、屋内にはジム・トンプソンが収集した古美術作品の数々が飾られていた。
本人は1967年に謎の失踪を遂げており、行方は未だ不明のままである。
タイ(04)

ここでは何分かおきに日本語のガイドツアーも催されているので利用してみた。
また、タイシルクのお土産屋も隣接されていたけれど、さすがブランド物だけあって、その辺りで売られているタイ土産品とは価格が一桁違った。

タイ(05)ジム・トンプソン・ハウスはバンコクの中心部近くにあり、ここからは徒歩移動である。残念なことに空気はあまりキレイではない。
ジム・トンプソン・ハウスから徒歩20分程度の場所には『エラワン・プーム』と呼ばれる祠がある。ここは朝から晩まで参拝客が訪れる人気スポットで、ときどき奉納の踊り(タイダンス)を見ることも出来る。
写真は梵天様に供えられた花飾り。僕も線香とお花を供えてお祈りしてみた。


そんなわけで旅行初日、バンコク市内観光は無事終了。夕食は有名なタイ料理店「マンゴー」で食べたけれど、やっぱり僕の口には合わないんだな…。トムヤンクンの匂いをかぐと、どうしてもイギリス料理を思い出してしまう。
しかしまあ、ともかく物価が安いことだけは評価できると思う。タイ式マッサージも体験してみたけれど1時間なんと300バーツ!日本円にして1000円程度で出来てしまうのだ。日本で1時間のマッサージをするとなると安くても6000円はすると思う。タイなら毎日マッサージにいける、そこだけは羨ましいな。


ダムヌン・サドゥアク 水上マーケット

旅行2日目は、タイ観光として人気も定着した水上マーケットへ行くことにした。
バンコクから車で1時間くらいの場所にある「ダムヌン・サドゥアク 水上マーケット」だ。ここはもう、タイ政府公認の水上マーケットで、文化保存と観光客誘致のためにわざわざ開発したものだ。
まず水上マーケットから数km離れた場所でボートに乗る。そこから運河を眺めながら市場まで移動するわけだ。
タイ(06)

いかにもタイらしい風景。運河には毒ヘビ注意の看板もたっていて怖かったけれど…。
水上マーケットではたくさん買い物をしてしまった。売られているものは、ほとんどが観光客向けのお土産品ばかりで、僕もわけのわからない民芸品をいくつか購入。荷物になるから途中で捨てるはめになってしまうのだけれど…。

タイ(07)あと、マーケット出口ではテレビでよくみるヘビマフラー体験をすることが出来た。これ、やってみたかったのだ。
ヘビを触った感触は、そんなに気持ち悪いものでなく、なんだかザラザラした人間の肌を掴んでいるような感じである。しっかし、写真を撮りたいのにヘビは落ち着きがなく、静止してくれないのだ。ヘビ使いのおじさんに「ヘビとキスも出来るからやってみないか。」と言われたけれど、さすがにそれは無理だろ。

そんなわけで本日の水上マーケット巡りは終了。それにしても日本人観光客が多いのか、船で商売しているタイ人の方達は日本語が上手だ。いや、上手というほどでもないのだけれど、もう押しが強くてまいってしまった。
「友達、友達、安い、安いよ、チップ、チップ。」 …自分からチップまで要求する外国人を初めて見ました。


世界遺産アユタヤ

古都アユタヤは世界遺産にも登録された。周囲は大きな川に囲まれており、中心部にはいくつもの寺院が遺跡として残されている。
この都は420年間もの間、アユタヤ王朝の都として栄え、17世紀にはヨーロッパとも交易をする国際都市として発展したが、 18世紀になるとビルマ軍に攻め落とされて廃墟と化してしまったのだ。
1日で全ての寺院をまわることは到底不可能なので、有名なものを数か所だけピックアップして観ることにした。
タイ(08)

まずは「ワット・マハータート」。
菩提樹に囲まれた仏頭が有名で、これはアユタヤの象徴ともいえる。 14世紀に建てられた大寺院だけれど、これもまたビルマ軍に破壊され、顔や腕などを失った仏像が遺跡のまわりに佇むのみである。


タイ(09)次に「ワット・プラ・シー・サンペート」。やたら長い名前だ。こちらは1491年に完成した守護寺院で現在残っているのは3基の仏塔のみ。
「ワット・プラ・シー・サンペート」は、当時バンコクの「ワット・プラケオ」に相当するほどの寺院であったという。
ここでは象乗りも体験できたのだけれど、僕は別の場所で象に乗る予定があったのでパスすることにした。

最後に「ワット・ローカヤスッター」へ。
バンコクの「ワット・ポー」のように、巨大な仏像が横たわっている観光名所だ。
アユタヤには、この他にも「ワット・ヤイ・チャイモンコン」や「日本人町跡地」、「ワット・プーカオ・トーン」など、まだまだたくさんの見所がある。


戦場に架ける橋

初めてバンコクへ行く観光客は、たいてい「アユタヤ」と、このカンチャナブリー県にある「クウェー川鉄橋」を選択するだろう。後は「パタヤ」などのリゾート地くらいのものである。
クウェー川鉄橋は映画「戦場に架ける橋」で一躍有名になった。第二次世界大戦中、鉄道建築に駆り出された人々の過酷な日々を描きだした傑作映画である。この橋の最大の特徴は、徒歩で渡ることが出来る点だ。
タイ(10)

ただ、足場がわりと危険で、写真撮影に夢中になっていると下に落っこちてしまうから注意が必要だ。
バンコクからカンチャナブリー、さらにナム・トクと呼ばれる場所までは泰麺鉄道と呼ばれる線路があり、現在でも列車が走っている。

タイ(11)で、僕もここから列車に乗ってみることにした。
洗練された日本の列車とは大違いで、地震でもあれば全壊してしまうような、ともかく古い作りである。
駅名は忘れてしまったけれど、クウェー川鉄橋から数駅の場所まで移動してみた。途中、崖っぷちを通過したり、岩壁すれすれの場所を通ったりとスリル満点であった。


乗車中、僕が座席に座っていると子供達が寄ってきて「絵はがき、安い、安い、友達。」と、しつこかったので購入したわけだが、購入したにもかかわらず、数分後に再び「絵はがき、安い、友達。」である。そんなわけで、落ち着いて座ることが出来なかったので、ずっと写真撮影ばかりしていたのだ。


象使いとイカダ乗り

旅行最終日は、バンコクから車で2時間ほど離れた場所で、象乗り体験をする予定であった。かなり山奥の森林地帯にあって、インターネットで調べて独自で行くことにしてたから、かなり楽しみにしていたのだ。「地球の歩き方」などのガイドブックにも載っていない、マニアックな場所である。

象の背中はかなり揺れる。象使いと一緒に森の中をノシノシと進んでいくと、川へ辿り着く。川の中では象と一緒に水浴びをしている女性もいた。
途中、象使いのおじさんが「400バーツで、お前一人で象に乗せてやるがどうだ?」 と、提案してきたので、こんなチャンスは滅多にないと思い承諾した。やっぱり、象使いが一緒じゃないと少し怖かったけど、写真もたくさん撮ってもらったし、良い経験になったと思う。ズボンが象臭くなったけれど…。
タイ(12)

象乗り体験に続いて、イカダの川下りも体験することにした。
まず、始めにボートとイカダをロープで縛って、上流まで移動する。 1kmほど進んだら、ロープを外して、あとは川の流れとオールに任せて下って行くのだ。

タイ(13)オールでイカダを漕ぐ役が10歳かそこらの少年なのにはびっくりした。タイって、義務教育がない国だったのだっけ?
後から聞いたのだけれど、彼らは元々タイ人ではなく、ビルマ人だったらしい。少年はこの仕事を幼い頃からしているのだろうか、とっても上手に、ピタリと船着き場まで帰還することができた。
僕は少年にチップとして100バーツ渡したのだけれど、少年の親だか、あるいは上司だかが、少年から回収してしまった。ひでえ…。(`Д´)

どうしても少年自身にチップをあげたかったので、彼の連れが見ていない隙に、「これは君自身へ。」と、また100バーツを渡したのだけれど、少年は素直なのか、あるいはそういうしきたりなのか、自ら連れのおじさんに100バーツを渡してしまった…。くそー。


バンコクのナイトスポット

最後に、バンコクの夜遊びについてちょこっとだけ書いておこうと思う。
観光客がタイのナイトライフを楽しむ場合、ジャンル的には大きく3つくらいに分けられるだろう。ショッピング、ショー鑑賞、それからゴーゴーバーだ。まずはショッピング。写真は『パッポン通り』という、世界的にも有名なナイトスポットである。昼間はひっそりとした通りも、夜になるとこのように観光客向けの屋台でびっしりと埋まってしまう。
タイ(14)

売られている商品には、有名ブランドが目立つけれど、もちろん偽物ばっかりだ。一昔前までは、このパッポン通りがゴーゴーバーの聖地だったのだけれど、今ではもう廃れた雰囲気で、どちらかというとショッピングがメインだろう。

タイ(15)2つめの夜遊びとしては「ニューハーフショー」が挙げられるだろう。これはもう両手に花ならぬ、両手にオカマである。やたらガタイの良い女性…じゃなくて綺麗な男性が繰り広げるインターナショナルな催し物で、なかには体格の小さい、小西真奈美にそっくりの女性までいて…、じゃなくて男性までいて、一緒に写真撮影してもらおうと、近寄っていくのだけれど、なんだかドキドキして、結局声をかけられなかった。

頭では「彼らは男性なのだ。」と理解していても、どうしても視覚が女性として見てしまうから…。肩に手をまわすのも躊躇してしまった。情けない…。

バンコクの夜遊び、最後の1つはゴーゴーバーである。ゴーゴーバーとは、早い話が性風俗店である。ストリップクラブに似た雰囲気で、僕達客は舞台の上で踊っている女性を見ながら、飲食を楽しむ。そして、自分の気に入った女の子がいたら、そのままお持ち帰りも出来るという仕組みだ。

もちろん、僕は観光目当てで入店しただけであり、お持ち帰りはしなかったし、というか持ち帰る勇気もなかった。というのも、旅行前にバンコクのゴーゴーバーについて色々と調べたわけだけれど、ゴーゴーバーには本物の女性の中に「オカマ」も混じっていて、区別するのが非常に難しいという怪談があるからだ。

posted by もときち at 23:56 | ABROAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。