2010年08月20日

電子書籍の衝撃


電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書) [新書] / 佐々木 俊尚 (著); ディスカヴァー・トゥエンティワン (刊)
自分自身の視力的な問題もあって、いまいち電子書籍って好きになれなかったのだけれど、そうも言ってられなさそうだ。書籍、漫画本の利点はどこにでも携帯出来て、いつでも好きな時に読めるという点だった。それがデスクトップやノートパソコンでは実現不可能だったわけですが「ipad」であればなんら問題にならない。
もし、漫画コミックスの電子書籍化が実現すれば、部屋にワンピース全巻を収納するスペースがないなんていう、個人的な問題も解消されてしまう。好きな漫画を好きなだけ携帯して、海外旅行へも行けるようになるかもしれないのだ。


これまでだったら欲しい本は書店に買いに行かなければいけませんでした。都心の大きな書店ならともかくも、地方の書店だと自分の欲しい本が置いてあるとは限りません。古い本だと絶版になっていることも多いし、そもそも書店にまで足を運ぶという手間は省けないのです。アマゾンのオンライン書店なら配達してもらえますが、日にちはかかるし、品切れになってることも多い。
Twitterやブログ、SNSなどでなにかの本が話題になると、すぐさま多くの読者がアマゾンに殺到し、その本を購入しようとします。こうしたときの「瞬間風速」はかなりのスピードで、アマゾンの在庫があっという間にはけてしまって品切れ状態になってしまうというのはよくあることです。そうなると出版社から取次を経由してアマゾンに在庫が送り込まれるまでの数日間から時には一週間以上、その本は手に入りません。いくら便利なネットの書店であっても、こうした機会損失は避けられないのです。しかし、電子ブック化していけば、こうした流通の問題の多くは解決してしまいます。<電子書籍の衝撃:佐々木俊尚>


さらに、僕達読者が入手できなかった絶版本(図書館などへ行かなければ閲覧できなかった貴重なもの)なども、電子書籍化によってアクセスが容易になるかもしれない。読む人がいようがいまいが、たくさん売れようが売れまいが、そんなものは関係ない。電子書籍化がすすめば、紙媒体で出版しても商売にならないと切り捨てられていた幻の本に、再び日の目があたるようになるかもしれないのだ。

また、電子書籍化は「誰でも書き手の時代」を到来させるかもしれない。今までは、作家志望の青年や普通の個人が自由に本を出版できるような状況ではなかった。自分自身で印刷所に依頼して自費出版することは可能かもしれないけれど、その後、どうすれば自著が本屋の(あるいは Amazon の)書棚に陳列されるようになるのか、流通に関しても分からないことだらけ。ようするに「本を出版する」というビジネスは出版社によって独占されていたわけだ。
しかし、電子書籍の時代になると、出版ビジネスは我々素人にとって身近なものになる。本書には自分の書いた電子書籍をオンライン書店に流通させる方法まで詳しく紹介されている。


「アマゾン・デジタル・テキスト・プラットフォーム」というサービスです。長い名前なので、今後はこれをアマゾンDTPと呼びましょう。
アマゾンDTPは自費出版ではありません。自費出版はあくまでも「自費」で「出版」すること。紙の本の時代には、紙代や印刷代、流通コストなど本を出すためには最低でも数十万円の多大な出費が必要で、これを書き手の側が負担するから自費出版と呼んでいたわけです。しかしアマゾンDTPには負担コストが存在しないため、「自費」は必要ありません。
このような電子書籍のセルフパブリッシングが当たり前になってくると、その先にはどのような世界が待ち受けているのでしょうか。たとえばマニアックなプロの純文学作家よりも、アマチュアのブロガーがセルフパブリッシングで出した本の方が売れるという事態は、十分に予測できることです。<同>

 
posted by もときち at 17:29 | INTERNET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 
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