2010年08月16日

胸痛入門

5月に突然胸のあたりがギューッと締めつけられるような痛みを感じて、人生で初めて救急車で運ばれました。診察の結果、「自然気胸」という病気らしくて、これは10代から20代の痩せた男性に起こりやすい肺の病気だということです。肺の病気…というと、なんだか重い病のように聞こえますが、自然気胸は癌などと違い、健康な体の人でも患ってしまう場合があります。(ちなみに生命への危険性はあまりないらしい)
有名人では和田アキコや津川雅彦、最近では嵐の相葉雅紀君も自然気胸の手術を経験していますね。
僕の場合、あまりに心臓部(前胸部)が痛かったもんだから、「これが噂の心筋梗塞かー!」 と、痛みが襲ってきたときは覚悟を決めたわけですが、気胸においても心臓部は痛くなるらしいです。ただ、神経質の僕は、この際だから心筋梗塞の疑いも完全に晴らしてやろうと思い、病院で様々な検査を受けました。 造影剤投与による胸部CTまで撮ってしまった…。結果、なんともありませんでしたが。医者の方は「アンタは健康すぎる。」 とおっしゃっていた。やれやれ。

それでも、神経質な僕は(だって、あんなに胸が痛かったの初めてだから)胸痛や心臓疾患について、インターネットでいろいろ調査したわけです。すると、心筋梗塞の一歩手前の病気に「狭心症」というものがあることが判明しました。この狭心症は、痛みは心筋梗塞ほどではないのですが、心臓が締め付けられるような感覚で、心筋梗塞の予兆とも呼ばれている病気です。

後日、僕は狭心症の検査まで受けました。(心配しすぎ)
狭心症の検査は、基本的に血液検査と心電図で行うのですが、心電図は発作時(痛みが出ているとき)に測定しなければ意味がなく、この場合は運動負荷心電図というのを行います。ようするに運動して心臓に負担をかけさせたところで、直後に心電図をとるというものです。
検査の結果。やっぱり、なんともありませんでした。まだ、冠攣縮性狭心症という類のものもあるのですが、さすがに「もういいや。」と、検査しないで終わり。
そんなわけで、心臓疾患やら癌やらについて、いろいろ調べていくうちに、素人ながら胸痛についての知識をちょこっと身につけた(身につけてしまった)ので、せっかくだから記事にしていこうと思います。
今回は痩せ型の男性は気をつけたほうがいい「自然気胸」と、40代以降がとくに気をつけたほうがいい「心筋梗塞」および「狭心症」、さらに胸痛要因の可能性となる「逆流性食道炎」と「パニック障害」について解説します。


自然気胸

痩せ型の若い男性に起こりやすいとされている病気。癌などの重大疾患と違って、生命への危険性は少なく安静治療でも治ってしまう病気ですが、再発の確率が非常に高く、(僕みたいな人間は)ストレス増大の要因となります。
気胸とは、肺にブラ(肺嚢胞)という空気の固まりができて、それがある拍子に破裂して、肺から胸膣に空気が漏れてしまい、肺が(風船のように)しぼんでしまう疾患をいいます。このブラ(肺嚢胞)が、どのようにして出来るのかは、医学的にはまだ解明されていません。胸膣に空気が漏れて肺がしぼんでいくと、呼吸困難や激しい胸痛に襲われます。(両方の肺が同時にこのような状態になると、生命の危険がある)
胸膣に漏れた空気は、やがて自然的になくなっていくので、軽い気胸であれば自然治癒(安静)で治ってしまいます。ですが、ブラ自体がなくなったわけではないので、この気胸は再発する確率が非常に高いのです。そう考えると、いつまたあの激しい胸痛に襲われるかと思い、ストレスと不安でいっぱいになってしまいますね。僕なんかがそういうタイプです。
ちなみに気胸を患っている人は飛行機に乗ることもできません。ブラの破裂は、気圧の変化によって起こりうる可能性が高いからです。そんなわけで、気胸をもとから断ち切りたい場合は、このブラを切除するしかありません。
胸腔鏡手術といって、脇の下に数cmのメスをいれてブラを切除する手術です。メスを使う手術って、なんだか無茶苦茶痛そうですが、この気胸手術の場合は、術後の傷跡がほとんど残らず、痛みも少ないということで、医者からすると、そんな大手術というわけではないようです。


狭心症

心筋梗塞の予兆といわれている心臓疾患です。心臓のあたりに、締めつけられるような圧迫感があることが特徴で、この一点が痛い・・・というように指で指すことができるようなものでなく、胸部の広範囲にわたって痛む病気です。痛みの長さは数十秒から数分程度で、何十分も続いたりしません。(何十分も続くようだったら心筋梗塞の疑いがあります)
狭心症と言うのは、心筋梗塞同様に、心筋への血流不足によって起こる痛みです。狭心症を放置しておくと、心筋梗塞に発展してしまうことがあるので、頻繁に胸がギューっと締め付けられるような痛みを感じるようになってきたら、循環器科にいって、血液検査と運動負荷心電図を受けたほうが良いですね。血液検査では、とくにコレステロール値、中性脂肪や心筋トロポニンに注目します。コレステロール値には「LDL」と「HDL」という代表的な2種類があります。「LDL」は悪玉コレステロールと呼ばれるもので、これが血管を詰まらせる大きな原因です。血液検査の基準値より多いときは要注意。
一方の「HDL」は善玉コレステロールと呼ばれ、血管にとって良い働きをしてくれるものです。
この2種類のコレステロール値は、バランスが非常に大事で、仮にLDLがちょっと高いかな?と思っても、その分HDLも高ければ、善玉と悪玉とで相殺するので…、まあ、素人が深く考えることはないかも。値に問題があれば医者が指摘してくれます。
心筋トロポニンは血液生化学検査で、もしかしたら一般の健康診断では測定してくれないかもしれません。心筋トロポニンは心筋に障害が発生していないかを調べるもので、陰性なら問題なし。


心筋梗塞

とてつもない激痛が走ることから、多くの中年に怖れられている心臓疾患です。処置が遅いと、生命への危険性もあります。前述したコレステロールなどの障害で、心臓に血液を送る血管が詰まってしまい、心臓に正常な血液を送れない状態で引き起こされる病気。心筋梗塞は血管が壊死した状態なので、新しい血管を生み出す必要があります。
心臓カテーテル治療(経皮的冠状動脈形成術)というものです。これは、カテーテルと呼ばれる合成樹脂で出来た細い管を、心臓まで到達させて、細くなってしまった血管を強引に広げる(貫通させる)治療法で、これにより、心臓に正常に血液が送られるというわけです。太った体型・中年以降に多いことからも、日頃の食生活が影響してくることがわかります。健康診断で、自分のコレステロール値がちょっと高いかな…と、思った方は、食生活にも気をつけたほうが良さそうです。


逆流性食道炎

食べ過ぎ、飲みすぎでもないのに、みぞおちのあたりがピリピリする、胸やけがする…。こういった症状で可能性の高いのが逆流性食道炎という病気。胃で胃酸が過剰に分泌されてしまい、それが食道へ逆流します。そうすると、食道の粘膜が胃酸で剥がれ落ちてしまって、胸のあたりがピリピリと痛むわけです。
胃と食道の間には「括約筋」という蓋みたいなものがあるのですが、なんらかの原因でこの蓋がゆるくなったり、外れてしまったために、食道に胃酸が逆流してしまいます。蓋がゆるむ原因としては、食道裂肛ヘルニアの存在や腹圧の増加、前屈姿勢(猫背)などが挙げられます。
逆流性食道炎には、この他にもゲップが出るとか、吐き気がする、食べた物が逆流してくるような気がする…といった症状が出る場合もあります。ただ単に、みぞおち辺りが痛い、胸やけがするといった症状は、逆流性食道炎だけでなく、狭心症にも共通する症状なので、胃カメラ検査で異常がなければ、循環器科へいってみましょう。


鬱病・パニック障害

胸部が締め付けられるような痛み、圧迫感、過呼吸、呼吸困難などの苦しさ…。こういった症状がみられるのに、心臓にも肺(呼吸器)にも異常がないとなると、それは鬱病だとか、パニック障害の可能性が高くなってきます。心療内科へいってみましょう。
これら症状の発動要因は「ストレス」や「不安」あるいは「緊張」など精神的なものです。たとえば、あなたが狭心症になってしまったとしましょう。治療の結果、狭心症は完治するものなのですが、それからというもの、あなたはあの狭心症の恐怖、痛みが忘れられず、「また起こるんじゃないか…」と、常にストレスや不安を感じ続けてしまいます。こういった状態を俗に「鬱」なんて言うのですが、この悪循環にハマると鬱病などに陥ってしまいます。
交通事故の経験のある人が、外出すると「また交通事故にあうんじゃないか…。」と不安になり、それで突然発作が起こってしまうのです。また交通事故にあうのが怖いから外出できなくなる、すると今度は屋内でも患者に不安が襲ってきます。車が猛スピードで家に突っ込んでくるんじゃないか、風呂場で溺れてしまうんじゃないか…。もう頭の中がパニックで、それで呼吸困難になってしまう。これ、冗談じゃなくて本当にそうなってしまう精神病なのです。
鬱病の治療法としては、投薬や催眠療法が適切とされていますが、この投薬(精神安定剤)という方法は個人的に信用できません。鬱病治療にはパキシルやデパスといった精神安定剤が処方されるのですが、これは依存度が高く、長期間にわたって服用していると「飲まないと不安」になってしまうという中毒性があるのです。そんなもの、逆に傷を深くしているだけとは思いませんか。


そんなわけで、いくつかの胸痛について書いてみたわけですが、次回は癌予防&心筋梗塞予防のための健康食生活について解説していきたいと思います。まあ、20代のうちは癌にせよ心筋梗塞にせよ、そんな気にしなくてもいいと思うんだけど、30代になったら、少しずつで良いから自分の身体にも気を遣ってあげたほうがいいと思うんですよね…。
 
 
posted by もときち at 14:57 | HEALTH | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 
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