2009年10月25日

ニューヨークを歩く

「一人で旅行なんかして楽しいの?」 そう聞かれるたびに「わかってないなぁ、キミ達」と思うんだけど。美術館にカップルや団体で来る人達を見るたびに「わかってないなぁ、キミ達」と思うように。絵画などの芸術作品を鑑賞するのに、相手のペースに合わせてたってしゃーないでしょう。旅だって同じだ。どんなに気の合う人と行動を共にしたとしても「ちょっと待っててね」とか、常に相手に配慮しないといけない。けれども、一人旅だと全ての時間は自分の思うがままだ。
…自由。それが一人で見知らぬ地を旅することの醍醐味である。まあ「見知らぬ地」といっても、今回はニューヨークへ1週間行ってきただけなんだけど。

地下鉄から自由の女神(リバティ島)へ

ニューヨーク(01)マンハッタンの地下鉄に切符というシステムはなく、その代わりにメトロカードと呼ばれるカードを購入して、乗車するたびにカードにチャージした金額が引かれていく。一回の乗車で引かれる金額は2ドル程度だから、ロンドンのチューブに比べたら圧倒的に安い(しかも、距離に制限はない)
さて、初日はマンハッタンの南側(ロウアー・マンハッタン)から観ていくことにした。やはり「自由の女神」を見ずにしてニューヨーク旅行記とは語れないのである。僕が宿泊していたホテルはマンハッタンのミッドタウンにあったので、路線1でダウンタウン方面サウスフェリー駅まで進む。そこからフェリーに乗って、自由の女神像があるリバティ島へ。遥か彼方に見えていたブロンズ色の女神像が徐々に近づいてきた。
…おおー、これは (゚Д゚) !


思っていたより小さいぞ。僕の頭の中では、自由の女神像ってものすごく巨大なもんだと想像が膨らんでいたんだけれど、全長50メートルくらいの大きさでわりとコンパクトな印象を受けました。ここでフランスから来た夫婦に写真撮影をお願いする。パシャリ。この像をアメリカに友好の証として贈ったのもフランスだ。パリにエッフェル塔ってのがあるんだけど、エッフェル塔の制作者と同じ技師が自由の女神の制作に加わっているという。

ウォールストリート〜ワールドトレードセンター跡地

リバティ島からマンハッタンに戻ったら、ウォールストリートヘ。世界金融の中心地である。ニューヨーク証券取引所の内部では鐘の音を合図として連日白熱したトレードが行われている。

ちなみにウォール街のウォールと言うのは、マンハッタンに初めて入植したオランダ人が、原住民やイギリス人等から攻撃を防ぐために、この場所に防壁を築いたことからそう呼ばれているらしい。
ニューヨーク(02)


もう1つ、ロウアー・マンハッタンで見ておきたかったのが9.11同時多発テロの被災地となった『ワールド・トレード・センター』だ。ウォールストリートから歩いて数分の場所にある。実はWTCは9.11以前にも1993年に爆破テロの標的になった経緯があり、もともといわくつきの物件でもあった。今は復旧作業の真っ只中で、2012年には全米で最高の高さを誇るタワーが完成する予定だとか。

夕食は世界最強のステーキハウスで

夕食は世界最強のステーキハウスとの異名を持つ「ピータールーガー・ステーキハウス」へ行く予定だったので、昼食抜きでお腹を空かせておく。まだまだ時間があったので、少し北のワシントン・スクエアまで足をのばす。ワシントン・スクエアは昼間っからものすごい人の数である。みんなベンチに座って食事をしたり、ギターを弾いたり、思い思いの昼休みを楽しんでいました。

ニューヨーク(03)ピータールーガー・ステーキハウス(PLS)は、ニューヨークのブルックリンという街にある。日本人旅行客がニューヨークで宿泊する場合はほとんどがマンハッタンなので、PLSは少し距離が離れているけれど、マンハッタン自体が歩いてまわれる規模なわけだから、宿泊先からPLSまで徒歩で行けなくもない。まあ、疲れるから嫌だという人はタクシーで行くか、あるいは地下鉄に乗ってマーシーアベニュー駅で降りればいいだろう(マーシーアベニュー駅からPLSに向かう途中、店舗の大きな看板があるから迷うことはない)


旅行ガイドブックによると、PLSは「ディナーは予約必須」だそうだ。僕がPLSに行ったのは午後4時頃。
店に入ると数人のウェイターがいたので「予約は必要ですか?」と聞いたら「大丈夫ですよ。テーブルにご案内します。」とのことであった。予約なしでもなんとか座ることが出来たわけだ。まあ、それでも空いてたのは2、3席くらいだったけれど。
今回、僕が注文したのは「SINGLE STEAK」である。昼食抜きでお腹を空かせていたから大丈夫だろう…そう思っていたら出てきたのは、ものすごい量のステーキ。日本のファミレスで出されるステーキの3倍くらいの量である。

ニューヨークの象徴、エンパイア・ステート・ビルディング

2日目は主にミッドタウン、マンハッタンで一番賑やかな地域を中心にまわった。早朝から地下鉄に乗りマディソン・スクエア・ガーデンへ移動。マディソン・スクエア・ガーデンは地下にペンシルヴァニア・ステーション、そしてスポーツからサーカス、コンサートなどのエンターテインメントまで、幅広いジャンルのイベント開催場所として知られている。
 
東へ進むとマンハッタンのランドマーク(象徴)とも言えるエンパイア・ステート・ビルディングが見えてくる。ここの展望台からマンハッタンを一望するのだ。エンパイア・ステート・ビルディングの展望台からは近くはクライスラー・ビルディング、メットライフ、遠くはニュージャージー、ブルックリンまで見渡すことができた。
ニューヨーク(04)


ところで、展望台チケット売り場でスーツを着た背の高い黒人が「Japanese?」と訪ねてきた。僕が「そうだ。」と答えると彼は突然「おっぱっぴー!」と叫び「そんなの関係ねえ」のダンスで僕を挑発してきた。やれやれ。僕は仕方なくまわりの外国人観光客が注目するなか、彼と一緒に「そんなの関係ねえ」ダンスをしてあげた。おっぱっぴー。

グランド・セントラル駅〜ロックフェラーセンター

エンパイア・ステートからの景色をみた後、北へと進みグランド・セントラル・ターミナルへと向かう。
この駅は何度もドラマや映画の舞台になっているのでご存知の方も多いだろう。駅の近くにはアール・デコ建築の代表的高層ビルであるクライスラー・ビルディングもある。クライスラー・ビルディングは、てっぺんの尖塔部分が実に印象的だ。もちろんここは、あの自動車のクライスラーに関係していて、もともとはクライスラーの本社ビルでもあった。エンパイア・ステート・ビルディングが完成するまでは、マンハッタンで一番高い建造物でもあったらしい。

ニューヨーク(05)グランド・セントラルからさらに東へ進むと国連本部がある。ここでは5000人ほどの国連職員が働いていて、道路沿いには加盟国の国旗が順にたてられている。

国連本部から、再びミッドタウンの中心部へ戻り、タイムズ・スクエア、ロックフェラーセンターといった、ミッドタウンの中でもさらに人通りの多い区域をブラブラ歩いた。


タイムズ・スクエアは昼と夜とでは全く違う顔(景色)を持っているんだけど、それは後ほど記すとしよう。ロックフェラーセンターは、言わずもかなミッドタウン観光の拠点であり、全長約3kmほどの巨大なショッピング街でもある。
とまあ、マディソン・スクエア・ガーデンからこのロックフェラーセンターまでずーっと徒歩移動だったんだけど、ともかく疲れました。マディソン・スクエア・ガーデンからエンパイアまで徒歩10分、エンパイアからグランド・セントラル・ターミナルまで徒歩10分、グランド・セントラルから国連本部を経由してロックフェラー・センターまで徒歩30分。

巨乳レストラン Hooters へ潜入

Mamma Mia!やオペラ座の怪人などミュージカルで知られるブロードウェイを北上すると、世界でも最も有名なコンサートホールの1つであるカーネギーホールに辿り着く。しかし僕の興味はカーネギーホールではなく、すでに「とあるレストラン」に向けられていた。
カーネギーホールから少し歩いたところに、それはあった。

この写真のレストランは決していかがわしい店ではない。アメリカでは結構有名なチェーン店…。その名も 「Hooters」 だ!
フーターズの何がすごいって。店のウェイトレスが全員美人で、しかもナイスバディ。そんな彼女達がタンクトップにショートパンツという挑発的な制服で、胸をユサユサと揺らしながらテーブルへやってくる。 …と、ここまで書いて「ちょっとエッチな感じのお店」という印象を与えてしまうかもしれないけれど、そんなことは全くない。
ニューヨーク(06)


フーターズは家族連れも多いし、女性客も気軽に入れる、アメリカ国内では有名なチェーン店なのだ。
このコンセプトがいかにも「アメリカ」らしくて、僕は随分とこの店が気に入ってしまった。ただし、日本人が初めて入店するには、ちょっと勇気がいるかもしれない(しかも、僕みたいに一人旅だと尚更…)
食事を終えた後、僕が「あなたと一緒に写真を撮りたいんだけど」と頼むと、彼女は快く引き受けてくれた。なんたって、こっちは図々しい観光客である。とまあ、こんな具合で食事よりもウェイトレスとの談話に夢中になってしまって、料理そのものの写真撮影をすっかり忘れていた。恐るべし、フーターズ!

セントラルパークから夜景スポットへ

ニューヨーク(07)本日はニューヨーカーにとって憩いの場所であるセントラルパークを中心に歩いていく。写真はシープ・メドウという広場で、何十年か前まで実際に羊を放牧していた土地でもある。
平日(今日は水曜日だ!)の昼間っから、みんなキャッチボールをしたり、フリスビーをしたり、
読書をしたりと……アメリカのこういう風景を見ていると本当に落ち着くと言うか…、日本人はいかんせん働きすぎなんじゃないのかと疑問に思ってしまうな。


セントラルパークには「憩いの場」という以外にもいくつかの顔がある。ひとつはビートルズのジョン・レノン縁の地であること。僕が個人的にビートルズのあらゆる楽曲のなかで最高傑作と思っている「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」にちなみ、実際にセントラルパーク内にはストロベリー・フィールズと呼ばれる場所がある。そして、パークの西側にはジョン・レノンが射殺された現場でもあるダコタ・アパート。ここはジョン・レノンとその妻、オノ・ヨーコが暮らしていた高級マンションなのだ。
セントラルパークの東側にはメトロポリタン美術館、そして西側にはアメリカ自然史博物館という、これまたニューヨークへ訪れたなら絶対見ておきたい2大ミュージアムがある。メトロポリタン美術館は、イギリスの大英博物館、フランスのルーヴル美術館と並び、世界でも最高クラスのコレクションを誇っている。

さてさて、マンハッタンは世界でも屈指の夜景都市である。セントラルパークから東へと進み、
地下鉄でルーズベルト・アイランド駅へ向かうとマンハッタンからクイーンボロ・ブリッジを隔てて、そこはナイト・ビューのベストスポット「ルーズベルト島」である。
このルーズベルト島と、ブルックリン、それからエンパイア・ステート・ビルディングの屋上から眺める夜景なんかが最高だと…、旅行ガイドブックはそう訴えていた。
ニューヨーク(08)


日没前、空が薄らと暗くなるころから徐々にマンハッタンのビル群が明かりを灯し始める。まわりはカップルだらけかと思いきや…誰もいやしない。僕が場所を間違えたのか?アイランド駅前に、ちょっとやばそうな兄ちゃんがビラを配っているくらいで、人通りがものすごく少ない。ここは日本人女性の一人歩きは危険かもしれない。そういえば、今回の旅行ではもっと日本人とかアジア系を見かけると思ったんだけど、今のところ全然会ってないな。

世にも危険な?ハーレム地区

今朝も7時に目が覚めてしまった。仕方ないからタイムズスクエア辺りまでブラブラ歩いてみた。早朝だというのに人が多いね、この周辺は。
…さて、本日はロウアー・マンハッタンのちょいと北部にあるソーホーへと足を運ぶ。
ソーホーは基本的にはショッピングを楽しめる地域なんだけれど、ミッドタウンに比べるとさすがに廃れている。世界恐慌の時代以降、この区域は大規模な倉庫街として使われていて、今では家賃が安いために色々な人種の人がこの街に住んでいる。ソーホーから少し南東へ進むとしだいに空気が生臭くなってくる。チャイナタウンだ。
ここでは白人をほとんど見かけなかった。通りには魚、野菜、果物など食材店がずらーっと並んでいて、同じマンハッタンに居ながらまるで別の世界である。僕的には、もっとこう横浜の中華街みたいな雰囲気を想像していたんだけど、それとも違う。なんというか生臭い!!

ニューヨーク(09)場所はかわって、ニューヨークでも治安の悪さで有名なハーレム地区。最近は観光客も増えてきて比較的安全だというけれど、僕の場合はそうじゃなかった。というか、多分ハーレムの中心街じゃなくて、郊外へ迷い込んでしまったからだと思う。135丁目駅で降りた途端、なんとなく空気が違うんだ。
人通りがものすごく少なく、たまに見かけるのは黒人ばかり。しかも、通りを歩いていたら4人の黒人に囲まれて、いきなり「take a picture」を連呼された。 こ、怖い…。


連中は僕のことを観光客だと見抜いていて、写真撮るかわりにチップかなんかを頂戴しようくらいに思っていたのかもしれないが、もうそこまでフォローする余裕が僕にはなかった。こっちは英語を喋れないフリをしてさっさと逃げた。ひたすら歩いて、歩いて、歩いて、そして「コロンビア大学」に辿りついた。ここまで来ると安全地帯ですな。

ショッピングとブロードウェイ・ミュージカル

最終日。マンハッタンの観光場所をほとんど見終えた僕は、ブラブラと買い物でもすることにした。インターネットで調べて、ニューヨーカーの間で人気沸騰中の洋服店アバクロ(トランプタワーの真横にある)などで適当に洋服を購入。
まあ、僕は基本的に服なんて着れれば何でもいいと考えている人間なので、どのブランドが良いとかはサッパリわからんかったけれど。夜はタイムズ・スクエアへと足を運ぶ。
今夜は「Mamma Mia!」を予約しておいたのだ。
ニューヨーク(10)


実を言うと僕はミュージカルにあまり期待していなかった。ニューヨークへ来たら絶対ミュージカルを観たほうが良い…みたいなことを、旅行ガイドブックがしきりに書いていたので「そこまで言うなら…」という程度の気持ちで「Mamma Mia!」の席を予約しておいたわけだ。
期待は良い方向に裏切られた。「I have a dream …」 1人の女性の歌声からこの物語は始まる。「Mamma Mia!」自体はお涙頂戴の感動的なお話ではなく、ちょっとしたコメディだ。ところどころで挿入されるABBAのヒットソング、特に序盤で起用された「Money, Money, Money」は鳥肌もの。ラストには代表曲である「Dancing Queen」を、観客総立ちで一緒になって歌って、踊る。拍手がいつまでも鳴り止まない…、会場の一体感が素晴らしい。

ニューヨーカーは毎晩こんなエンターテインメントを堪能できるのかと思うと、とても羨ましい。この次ニューヨークへ行ったら、ストンプ、オペラ座の怪人、ライオンキング、片っ端からミュージカルを観たいね。

 
posted by もときち at 15:01 | ABROAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 
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