ドラゴンクエスト10発売の発表が行われたにも関わらず、スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下スクエニ)の株価は翌日大幅に下落した。その理由のひとつはドラクエ10が本格的なオンライン対応作品であることかららしい。確かに僕もドラクエがオンラインRPG…、いわゆる『ネトゲ』でなければならない理由がよくわからない。
『FFもナンバリングで完全オンラインだしてるし、ドラクエであっても別にいいやん。』という肯定派から『外伝にしてオンラインだったらよかったんだがな。ナンバリングタイトルをオンラインとかねーだろ。FFみたいにすぐ次がでるならともかく、ドラクエナンバリングなんて何年に1回でるんだよ。』という否定派までネット上でも賛否両論である。
で、そのFFオンラインなのだがFF11はオンラインRPGとしてある程度成功したのに、FFオンラインの第二弾であるFF14が大コケしてしまった。つまり、同じオンラインRPGであるFF14の売れ行きが低調なことも株価に影響しているのではないか…、という見方もある。
なぜFF11は成功してFF14は失敗したのか。これにはいくつか理由があるが、最も多く指摘されているのが“完成されてない試作品”のような状態で本作が発売されてしまったというものだ。
FF14失敗をスクエニの和田社長が公式サイトで謝罪した文章は以下の通り。
いつもファイナルファンタジーXIVをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 サービス開始以降2か月が経過致しましたが、なお、お客様からファイナルファンタジーとしてご期待いただいている水準に達していないと、深く反省するとともに、心よりお詫び申し上げます。 この間、抜本的な改善に向け議論を重ねてきた結果、今般、新たな体制で臨む事と致しましたのでお知らせする次第です。 スクウェア・エニックスの総力を結集し、お客様にご納得いただける最高品質のゲーム体験をご提供するための体制です。 新たにプロデューサー兼ディレクターに指名しました吉田は、機能が多岐にわたるチームを統率するリーダーシップと、お客様のご満足を第一に考える情熱を持った、グループきっての実績ある人材です。さらに、チームのリーダー陣は、従来の主力に加え、グループを代表する人材を他のプロジェクトから数多く参戦させて構成しております。 一刻も早く素晴らしいゲームにしていく決意はあるものの、もう過去の繰り返しはできません。お客様に自信をもってプランが示せるまで今しばらくお時間をください。それまでの間、無料期間は継続させていただきます。
また、PlayStation3版につきましても、現状のWindows版の単純移植ではなく、さらに改善を加えたものとして送り出したいと存じますので、当初発表しておりました3月発売は延期させていただきます。チーム一丸となり、素晴らしい冒険を楽しんでいただくために全力で邁進していく所存でございますので、ご理解とご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
途中で読む気がなくなるくらい長い謝罪文だけど、ようするにここ数年、スクエニの評判は悪く株価も低水準、決算も赤字続きだ。だから目先の利益=売上を優先してしまった…ということではないだろうか。
FF14の教訓が活かされていないのか、あのフロントミッションシリーズの最新作『フロントミッション・エボルヴ』まで同じ轍を踏んでしまった。『面白くない、つまらない、じゃないんだ今回は。煩雑すぎるうえに、ロクに考えずに仕事をしているのが透けて見えて楽しめないんだ。』と、スクエニのゲーム制作に対する投げやりっぷりを指摘するようなレビューもあり、最近のスクエニ評価は手厳しいものばかり。
ようするにだ。スクエニという会社は、いつからか利益ばかりを優先させる巨大企業になってしまい、『面白いゲームを作ろう』という職人魂…、ゲーム制作に最も必要ななにかを失ってしまった。これじゃあファン離れがおきても仕方ないだろう。
FFという名がつけばそれだけで売れるという安易な考えから量産された、クリスタルクロニクルやらといった外伝ものもよい例である。本当に、本当にどうしてこんなことになってしまったのだろう。
今の子供たちは知らないかもしれないが、その昔、スクウェアという会社は良質なRPGを制作するゲーム業界の牽引役として知られていた。 FFに始まり、聖剣伝説、ロマンシングサガ、フロントミッションなどSFC時代にリリースされたスクウェア製RPGはどれも完成度が高く、なにより面白かった。僕も同じ作品を何度も何度も繰り返しプレイした。スクウェアという会社はゲーム業界の中で突出していたのだ。
なにしろ初代プレイステーションが大成功したのは『FFの最新作は任天堂ゲーム機ではなくプレイステーションで発売される』という理由によるものが大きかったからだ。当時のソニーからしたらFF様様、スクウェア様様だったことだろう。
しかし、次世代機時代それ以降、スクウェアの何かが変わってしまった。
良質なRPGを作る会社というイメージはなくなり、ジャンルを問わず様々なゲーム作品を量産。いわゆる糞ゲーも多くリリースするようになってしまった。経営陣のミスか、それとも優秀な制作スタッフが流出してしまったからか…。どうしてこんなことになってしまったのか、僕にはわからない。
これからの2011年後半〜2012年にかけてリリース予定のビッグタイトルはFF13-2、FFヴェルサス13、そしてドラクエ10…。
ひとりのRPGファンとして、ただ面白いゲームができることを望む。スクエという会社が不死鳥のごとく復活することを、心から祈るばかりである。
posted by 岩渕元紀 at 00:46
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